ライ麦畑でつかまえて

(2010年3月 7日 07:05) | | コメント(4) | トラックバック(0)
ライ麦畑でつかまえて
J.D.サリンジャーさんがなくなったという記事を新聞で読み、気になっていたのですが、先日TUTAYAで、この本を発見。

実は、初めて読みました。

角田光代さんのエッセイではないけれど、
「なんで?」と聞かれると、何でだろうと考えてみる。

主人公と同じ15歳では、せいぜい「車輪の下」が限界だったし、身の回りに読んでる人もいなかったような気もする。

16歳の冬には、主人公のこの病的な部分に異様に敏感に反応しすぎて、逆に読みきれなかっただろう。

17歳の時は、「怒りの葡萄」や光瀬龍さんのSFに向かっていた・・・18歳では、カミュとかドストエフスキーとか・・・もう少し重たい小説を一通り読み込んでいたような気がする。
要するに出会わなかった訳だ。「いちご白書・・・」なんかが、「ライ麦・・・」の話題をつれていたような気がするけれど、本当に出会わなかった。


ともあれ、読んでみて、やっぱり独特な読後感のある本である。
 語り口も鼻につくし、「おいおい・・・」といった人物批評や、なにより彼もどうしていいやら自分でも持て余している「あの思春期の感情」の奔流のようなものが、はじめのうちは、どうしてもなじめない。これもこの年になったからこそ、感じたものか・・・。
が、読み終わった後の感覚は何だろう。なぜか懐かしい感情が残っているのである。

訳者の解説を借りれば、
  作品の基本的性格・・・子供の夢と大人の現実との衝突ともいえるだろう。・・・ 主人公ホールデンの言葉や行動が誇張にみちて偽悪的なまでにどぎついのは、大人が善とし美としている因襲道徳や、いわゆる公序良俗なるものの欺瞞性を何とかしてあばこうとする彼の激情の所産である。

 仮面が身についた大人の常識からすれば、たしかに正気の沙汰とは思えぬ所業であり、ひんしゅくすべき野卑な言葉をまきちらす要注意人物かもしれない。そういう観点からこの作品を禁書目録にのせた学校も地方当局もあったし、逆にまた、心理学その他の教材に使用している教師も少なくないと聞く。しかし、「幸運を祈るよ」と歴史のスペンサー先生に言われて、反射的に嫌悪を感じ、自分ならばそんなことは絶対に言わないだろうと思うホールデンの感覚・・・祈りもしないのに祈ると言い、祈る対象すら持たぬ人間が祈ると書く??その無神経、そのインチキさ。更には「幸運とは何か」、相手の「幸運を祈る」とは具体的にどういうことか、それを考えもしないで安易に口にする無責任さ。・・・ホールデンの反撥の基本的なものはここにある。だから、この感覚、この反撥が理解できれば、この小説は一挙にわかるはずだ。

・・・ということらしい。

この、「ライ麦畑・・・」村上春樹さん翻訳のものも出ているらしい。
題名は、原作そのままに『キャッチャー・イン・ザ・ライ』というのだそうだ。

機会があれば、読み比べてみたい気分になってきた。

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コメント(4)

こんばんは、看板の写真が綺麗ですね、素敵です。いつ変わりましたか?
「ライ麦畑でつかまえて」なかなか難しそうな本ですね、読みきるのは、大変だったかと思います、哲学的な部分もありそうですね。
少し違ったところから世界を見ていますね、不思議な小説です。

リワーク職人様
こんにちは

「ライ麦畑で捕まえて」
一度読んでみたいと思って・・・もう何年も経ってしまいました
村木春樹さんの翻訳と読み比べも楽しそうです(*^ー^*)
春休みを利用して読んでみます♪

meganeさんへ

>看板の写真が綺麗ですね、素敵です。いつ変わりましたか?
ありがとうございます。土曜日の朝、変えてみました。

>「ライ麦畑でつかまえて」なかなか難しそうな本ですね
永遠の青春小説・・・今となっては、古典ですか。
1951年の刊行だそうです。

甲州市学習塾のこばやしさんへ

>こんにちは 「ライ麦畑で捕まえて」一度読んでみたいと思って・・・もう何年も経ってしまいました
こんにちは
子ども達と接するお仕事の小林さんには、おすすめします。
忘れてしまっていることを、思い出させてくれるかもしれませんね。

>村木春樹さんの翻訳と読み比べも楽しそうです(*^ー^*)
そうですね。私も機会があればと思っています。

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