S高演劇部は、ブロック大会を終えた直後こそ、数日の休みがあったものの、県大会に向かって再び練習の日々が始まっていました。
連日練習が終わるのは、夜8時を回っています。
そんな準備期間中も、ブロック大会の審査員の方の、「表情ひとつで伝えることができるほどの演技力を持っているのに、あまりにも直接言葉にしすぎていないか・・・、実際に被災した当事者の方が見たとしたらその人たちを傷つけることになりはしないか、そうした覚悟ができた上で演じているのか・・・」云々。
確かに胸が熱くなって思わず涙が出てくるほどの劇ではありましたが、当事者の痛みに本当に深いところで共感したらまた違う表現になる可能性があるのではないかと、何度も思い出していました。
ブロック大会から何日もたっているのに、あのとき語られた講評の言葉が、見守ることしかしていない私にも時々フッと思い起こされて胸が熱くなる毎日でした。
脚本の手直しはあるんだろうか?何気なく様子を聞いてみても、現状のままだよという返事・・・ちょっとやきもきしていました。
そして、日曜日に県大会という、その直前の火曜日からS高の2年生は沖縄修学旅行が予定されていました。帰ってくるのはリハーサルの前日、金曜日夕方。
当初からわかっていた予定ではありましたが、県大会直前の修学旅行の影響は計り知れません。ましてや部長、副部長の2年生2人が、キャスト3名のうちの2名なのですから、残った1年生キャストも開店休業状態だったと思います。「旅行先でも練習できるから」とまんざら冗談と思えないことを言って、出発していきました
修学旅行最終日。学校着18時10分の予定。
定刻に迎えに行った家の者が、30分待ったけど、バスもないし出迎えの父兄も先生も、学校には誰もいないといって戻ってきてしました。
予定よりも少し早く着くかもしれないというメールを途中から送ってきたままで、いったい修学旅行団はどこに消えてしまったのだろう・・・。
家では冗談めかして異次元へ迷い込んだんじゃないかなどと話しながら、実は内心やきもきしたまま待っていると、8時過ぎにようやく電話。
いったいどうしてこんなに遅くなってしまったのかと、大勢の送り迎えでごった返している情景を思いながら迎えに行くと、ひっそりとした校内にいたのは演劇部の部員だけでした。
「早く着いたので、練習してた」と平気な顔をしています。(ということは、家の者が迎えに行ったときは、練習場で早速部活をしていたわけか。連絡もせずに、まったく呆れてしまいます)
「あれ、あのことはなしてあったっけ?」
「???」(私)
「実は、1年生が肺炎に罹ってしまって昨日入院したんだって」
・・・・・・・
「ひょっとしてキャストの1年生?」(たった一人の一年生だもの、聞くまでもない。当たり前だ!)
・・・・・・・
「最悪でも出場辞退だけは避けたいと、先生が今朝4時までかかって台本を2人劇に書き直してくれた」
「今日は都合が悪くて先生は残れないけど、新しい台本を部室に用意しておいたからとメールをもらって・・・」
(ということは、ほんの2~3時間前に新しい台本を手にしたばかり!? しかもまた2人劇!!)
「あと、明日一日しかないけど、関東大会に出場できれば、1年生もまた劇ができるから、彼女のためにも頑張る!」
「うん!がんばれ」
「そっちも、がんばれ!」
・・・・・・・
2人の二年生はこんな大変な試練にも、力強く立ち向かうぞと、そんな会話を交わして、夜8時半過ぎ学校を後にしたのでした。
(えーっ!一体全体どうなってしまうんだ・・・!?まるでドラマみたいだ!)
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・・・今日はここまで。

こんにちは。
>・・・今日はここまで。
えー、意地悪(^^ )
あいさん コメントありがとうございます。続編を楽しみにしてください(笑
こんにちは、いつも有難うございます。また二人になってしまいましたか、心配ですね。はてはてどうなるのだろう? がんばれ若者。
meganeさん いつもありがとうございます。本当にはらはらドキドキ・・・楽しませてくれる彼らです。結果は・・・お楽しみに!